この論文では、論文[Braiding surface links which are coverings over the standard torus]の結果の応用として、1 次元のトーラス結び目から構成されるスパントーラスの結び目解消数が1であるという事実の別証明を与えた。ここで、結び目解消数とは、自明になる手術に必要な1-ハンドルの数の最小値のことである。上記の曲面結び目を表す球面上のチャート表示を求め、そのチャートにフリーエッジを加えるという1-ハンドル手術に対応する変形をしてから自明なチャートに変形するという方法によって示すことができた。