佐賀創発数理セミナー (Saga Souhatsu Mathematical Seminar)

JST創発的研究支援事業 研究課題名:トポロジーを用いたグラフの変形過程の解析と応用(研究代表者:中村伊南沙)の支援の下、 トポロジーとの関連を探しつつ、さまざまな分野の枠を超えたセミナーを行いたいと思います。 興味のある方は世話人までご連絡ください。

世話人(2025年度):中村伊南沙(佐賀大学)、柳田幸輝(佐賀大学)、戸次鵬人(佐賀大学)

連絡先:中村伊南沙 (inasaのあとにアットマークとcc.saga-u.ac.jpを付けてください)

佐賀創発数理セミナー(2023年度、2024年度)
金沢創発数理セミナー(2021年度、2022年度)

作成日:2025年4月21日
最終更新日:2025年5月17日




日時:2025年7月22日(火)15:30-17:30
場所:佐賀大学理工学部6号館205教室(Zoomによる遠隔とのハイブリッド)
講演者:浅野 喜敬 氏(津山高専)
講演題目:
アブストラクト:



日時:2025年7月1日(火)15:30-17:30
場所:佐賀大学理工学部6号館205教室(Zoomによる遠隔とのハイブリッド)
講演者:吉田 建一 氏(広島大学SKCM^2)
講演題目:
アブストラクト:



日時:2025年6月9日(月)15:30-17:30
場所:佐賀大学理工学部6号館501大セミナー室(Zoomによる遠隔とのハイブリッド)
講演者:清水 達郎 氏(慶応義塾大学)
講演題目:直積$S^1\times N$のReidemeister torsionのひとつの計算法
アブストラクト:
$N$をorientableな閉多様体とする.$\rho$を$\pi(S^1)$の非自明な表現と$\pi(N)$の適当な表現の積とするとReidemeister torsion $Tor(S^1\times N;\rho)$は$Tor(M)^{-\chi(N)}$で与えられる. ここで$\chi(N)$は$N$のオイラー数.これの間接的な証明を与える. 用いるのはChern-Simons摂動論から得られるdefectという不変量$d$である. $d$は$\tau$と同じく多様体と表現の組に対する不変量であり,表現がアーベルの時にはReidemeister torsion $Tor$と本質的に一致する.そこで$d$の直積に関するふるまいを調べることで表題の計算を行う.この計算方法が面白いのは、計算結果$Tor(M)^{-\chi(N)}$中にある$N$のEuler数$\chi(N)$が,ベクトル場の零点の数として明示的に表れる点である.


日時:2025年5月20日(火)16:30-17:30
場所:佐賀大学理工学部6号館205教室(Zoomによる遠隔とのハイブリッド)
講演者:松本 幸夫 氏(学習院大学理学部数学科)
講演題目:「スパインのない4次元多様体」の今と昔
アブストラクト:
スパインのない4次元多様体(spineless 4-mainofold)はちょうど50年前に 構成されたが [1],それは2次元トーラス$T^2$とホモトピー型の等しい (コンパクトで境界のある)4次元多様体であった。それから約50年後に, 2次元球面$S^2$とホモトピー型の等しい spineless 4-manifoldがA. S. Levine とT. Lidmanにより構成された [2]. 講演では、それらの4次元多様体の構成と性質について紹介する.

参考文献:
[1] Y. Matsumoto, A 4-manifold which admits no spine, Bull. Amer. Math. Soc. 81, (1975), 467--470.
[2] A. S. Levine and T. Lidman, Simply connected, spineless 4-manifolds, Forum Math. Sigma (2019), 7, e14,1--11.




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